当寺の開基は、天台宗祖伝教大師最澄上人(766年~822年)の高弟慈覚大師円和尚(じかくだいしえんにん)(794年~864年)といわれます。
史料によれば、往古は江戸城内にありましたが、徳川家康公が江戸城入府の際、平川口より当地に移されました。
以来三百有余年、周囲の変化により往時の半分以下に寺城は狭まりましたが、その位置は古地図と変りなく、歴史の古さを物語っています。
当寺の本尊さまは、丈六(じょうろく)坐像(ニメートル余)の金銅仏で、古地図に「ヤクシの寺」とあり、ひろく人びとに親しまれ尊ばれてきたことがわかります。
第二次大戦の際、空襲で寺は全焼しましたが、薬師さまの生命ともいえるお顔、薬壷、手首は奇蹟的に無傷で残られました。
これをそのまま使って、日本一といわれる京都の大仏師により完通りのお姿に復元されました。
その金色に輝やく尊顔は、仰ぎみる者におのずと渇仰の心をおこさしめ、現実に多くの方々が難病苦厄から救われています。
また脇侍(わきじ)の日光、月光両菩薩の御影は、「薬師功徳本願経」五千余字による写経のお姿で、「観音経」二巻余の文字による観音さまの写経仏と共に、写経の大家寺田修造先生が病気平癒の御礼に奉納されたものです。
その丹誠こめて写された細字の一字一字は、仏さまそのものであります。
大聖歓喜天又は聖天さまとよばれるこの仏さまは、大日如来の変化身で、十一面観音さまのみこころに従って、この世の仏教信者のあらゆる願いをおききとどけて下さり、人びとをして観音さまの広大なみ心にとお導き下さいます。
当寺の聖天さまは、近代における稀有の名僧といわれる第二三四代天台座主大椙覚宝(おおすぎかくほう)大僧猊下(げいか)が拝まれていた霊天で、由緒正しい伝統を誇っています。
仏さまは、常に私どもを慈悲深い親心で見まもって下さっており、頑悩深い私どもをこの仏さまのみ心にと近づけるため、今日只今の悩み、願いをわけへだてなくお聞きいれ下さるのが聖天さまです。
それ故、ご信者は子供が親におねだりする心で、遠慮なくお願いしてよろしいのです。
聖天さまは、私どもの信じる心に応じて、その威大なお力をもって祈願を成就して下さり、徐々に理想的な仏教信者である菩薩(世のため人のためにつくす人)にとお導き下さいます。
千有余年にわたる聖天信仰の歴史の中には、政界、財界、武将等あらゆる分野での著名人の名をみることができます。当寺の内陣にある天蓋は、東武財閥を築いた根津嘉一郎翁が奉納したものです。
又、中陣には文化功労者豊道春海翁の額や日展審査員江守若菜氏の奉納になる花(草木図(格天井)があります。
江戸三十三観音第十六番札所の本尊さまであります当寺の観音さまは、聖天さまのご本地仏で、十一の尊容を持っておられ、私どものあらゆる願いを、その時、その場に適した方法でお救い下さいます。
現在、内陣に奉祀の尊像は、住職が比叡山において回峰行(比叡の谷々峰々三十余キロの道を歩いて祈る、比叡山独自の難行)を修行された時、叡南祖賢大行満(えなみそけんだいぎょうまん)より賜った霊仏です。
その他、堂内には、厄除元三大航、石山寺の流れをくむ荷葉大黒天をはじめ、虚空蔵菩薩、愛染明王、三宝荒神、毘沙門天、妙見大菩薩などの諸尊が祀られており、日々住職の懇篤なご祈祷によって、心願成就、家内安全、商売繁昌、病気平癒、良縁成就、合格成就、交通安全等の祈念が修されています。
3月
1日~7日 「月例浴油供祈禱厳修」
7日午後2時~ 「月例結願法楽会」
月例祈願の御礼授与。観音経、般若心経をご一緒に読み、住職の法話あり。
8日 午後2時~「薬師供修行」
中旬1週間 「別座浴油供祈禱厳修」
聖天さま独特のご祈祷である浴油供祈祷を月例祈祷の外に、特に願主のため修行し、古来効験著しいことで有名です
春彼岸 「施餓鬼会執行」
彼岸中日午前11時~三界万霊、各家先祖追善回向のための法会。法要後粗飯の接待、住職の法話あり。
4月
所在地 | 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-2 |
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アクセス方法 | ●電車でお越しの方 JR総武線「飯田橋駅」徒歩8分 東京メトロ 有楽町線・南北線「飯田橋駅」徒歩8分 東京メトロ 東西線「神楽坂駅」徒歩5分 都営大江戸線 「牛込神楽坂駅」徒歩5分 ●バスでお越しの方 都営バス[飯62]「牛込神楽坂駅前」下車 徒歩2分 ●車でお越しの方 お寺の専用駐車場はございません。 近隣のコインパーキングをご利用ください。 |
電話番号 |
03-3260-2549 |
FAX番号 |
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